転職者のための「自分に合う」会社の見抜き方
採用される側が
会社を選ぶ時代
会社を選ぶ時代
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[著]谷所健一郎 [監] [価格]1,365 円(税込) [判型]四六判/200頁 [初版]2007/06/05 [ISBN]978-4-86167-178-4 |
■ 本書について
転職成功の王道は、「『自分にふさわしい企業』なのかを見極めること」である。今は、「企業が応募者を選ぶ」時代から、「応募者が企業を選ぶ」時代に変わった。にもかかわらず、未だ前者の時代だと信じている転職希望者は多い。その証拠に、「面接時に面接官に対して質問をすると、不採用になるのでは?」と聞かれる。質問をすれば、採用側の機嫌を損ねてしまうかも、といった不安があるのだろう。
その不安は、実によくわかる。「応募者を選ぶ」べく、1万人以上と面接をした「人事部長」といえども、私も「転職希望者」だったからだ。
しかし、答えはこうである。
面接官に質問をしないから、不採用になるのだ。
転職では、応募者の「企業を見極める目」が重要になってくる。
同一人物であっても、企業選択によって、待遇や仕事内容に大きな違いがあり、今後の運命は変わってしまう。限られた時間の中で、自分にふさわしい企業なのかを判断する必要はあるが、求人要綱、会社案内、企業ホームページだけでは、企業の本質を見極めるのは非常に難しい。
数年前の話だ。当時私は、企業の人事部に勤務しており、「人事部長」という肩書きが付いていた。だが、この経験をもっと活かし、多くの人の役に立ちたいと考えはじめていた。そこで、独立するか、他の会社に転職するか、おおいに迷ったのである。
そんなある日、「とにかく行動が一番大事だ」と思った私は、外資系再就職支援会社の面接を受けた。同一日の午前中に1社、午後1社と、合計2社受験したのだが、両社の面接状況は、まったく違うものであった。
午前中に受けた企業は、大手企業でありながら、いきなり経営者、総務部長との面接であったため、さすがの私も驚いた。大手の場合、1次面接の面接官は人事担当者、2次や最終になるにつれ、幹部・経営陣になるパターンが多いからである。キャリアコンサルタントとして応募したのだが、採用側は私の履歴や著書に興味を持ち、「キャリアコンサルタントではなく、翻訳、執筆、企画で来ないか?」という話になった。そして、その場で破格の給与を提示され、内定となったのである。
一方、午後に受けた企業では、面接官が課長クラスで、給与は午前中に受けた企業で提示された金額の半額以下だった。私も人事業務に長年携わっているため、どうやらこちらの企業は、採用に積極的ではないのがなんとなくわかってしまった。それでも後日、内定の通知は来た。
結局、時期等の問題で、両社とも内定を辞退したが、応募したのが同じ業種、職種であっても、ましてや応募した「私」自身が同じであっても、企業によって状況はまったく違うのだ、と改めて感じた。
本書は、企業を見極めるポイント、とりわけ面接官への質問と、それに対する面接官の回答から、「自分に最もふさわしい企業を選択する」ために、的確な判断をする方法を指南する。つまり、「自分にふさわしい企業を見抜く目」を養うべく、あなたを導く。 転職希望者は、企業に「選ばれる」のではなく、企業を「選ぶ」スタンスであるべきなのだ。
谷所 健一郎
■ 目次
- 序章 企業に選ばれる時代から、企業を選ぶ時代に変わった!
- 企業を見極めなければ、転職は成功しない
- 転職市場は、明らかに応募者主導になっていく
- 第1章 企業を見抜くには、まず自分の転職目的を認識せよ!
- 現実の不満や問題は、実は自分の転職の目的が明確になる「好機」なのだ
- 将来の「なりたい自分」を思い描け
- 企業を「選ぶ」には、企業から「選ばれる」人になれ
- 企業選択のカギは、「なりたい自分」に近づける企業かどうかだ
- 将来の「なりたい自分」を思い描け
- 第2章 こだわりによって、企業選びの基準が変わる!
- 働く上で何を最重要視するかで、自分はどのタイプなのかがわかる
- 何よりも収入にこだわるなら、高給志向タイプ
- 出世や給与より、「つぶれない会社で、平和に働きたい」なら、安定志向タイプ
- 自分自身と、自分の職務能力を高めていきたいなら、スキルアップ志向タイプ
- 組織のリーダーとしてそれをまとめていきたいなら、管理職志向タイプ
- 自分の力でいずれは事業を営もうとするなら、独立志向タイプ
- 何よりも収入にこだわるなら、高給志向タイプ
- 第3章 応募段階で、企業を見極めろ!
- 企業と接触せよ。それが企業を見抜く近道である
- メール、書状、電話から、採用業務を事務的にこなしていないか見極めろ
- 採用試験、内定が出るまでの時間から、人材の大切さを理解しているか見極めろ
- 採用手法から、応募者の力を見抜こうとしているか見極めろ
- 求人要綱から、採用意図と自分の入社後の姿を見極めろ
- メール、書状、電話から、採用業務を事務的にこなしていないか見極めろ
- 第4章 訪問時に、企業を見極めろ!
- 自ら企業へ足を運び、言葉にならない何かを感じろ
- 受付から、応募者への期待度を見極めろ
- 面接までの待機時間で、入社した場合の自分の働く姿を予測せよ
- 化粧室は、社員の生の姿を見極める絶好の場所だ
- 社員の挨拶から、入社後の人間関係を見極めろ
- 社員の電話の取り方、会話の内容で社風を見極めろ
- 受付から、応募者への期待度を見極めろ
- 第5章 面接時に、企業を見極めろ!
- 面接は、質問攻めでなく、「会話」を心がけよ
- 面接官に興味を持たせるキーワードを散りばめて、会話せよ
- 面接官の態度から、言葉にならないものを読み取れ
- 面接官へ逆に質問する場合、そのタイミングに注意せよ
- 面接官に興味を持たせるキーワードを散りばめて、会話せよ
- 第6章 面接官への逆質問で見極めろ!(採用担当者編)
- 一般社員の面接官からの回答で、自分に合う企業がわかる
- [ 将来性を見極める質問 ]
- Q1 自社の独自性をどう考えているか聞く!
- Q2 社員から見た社長の資質を聞く!
- Q3 新規事業計画があるのかを聞く!
- Q4 今後の企業目標について聞く!
- Q5 企業の経営を担う役員構成について聞く!
- Q6 転勤や異動は多いのかを聞く!
- [ 経営体質を見極める質問 ]
- Q7 経営状態を探るべく収益状況を聞く!
- Q8 新卒採用も実施しているかを聞く!
- Q9 気になる実際の賞与について聞く!
- Q10 取引量・売上の変動について聞く!
- Q11 コンプライアンス(法令遵守)について聞く!
- Q12 競合他社に勝ち抜けるかどうかを聞く!
- [ 労働環境を見極める質問 ]
- Q13 社員自身が考えている社風について聞く!
- Q14 社員の親睦は深いかどうかを聞く!
- Q15 充実した研修システムがあるかを聞く!
- Q16 残業・休日出勤は多いのかを聞く!
- Q17 充実したキャリアプランを設定しているかを聞く!
- Q18 給与体系はどのようになっているのかを聞く!
- Q19 再雇用・育児休暇制度が充実しているかを聞く!
- Q20 社歴と併せて社員の平均年齢を聞く!
- Q21 社員の平均勤続年数について聞く!
- Q22 社内のITシステム環境について聞く!
- [ 自己実現の可能性を見極める質問 ]
- Q23 応募者に求めている職務について聞く!
- Q24 実際の昇給・昇格について聞く!
- Q25 真の求人目的を聞く!
- Q26 採用決定までのプロセスについて聞く!
- Q27 入社した場合に与えられる権限と責任について聞く!
- Q28 提示給与額が変動するかを聞く!
- Q29 試用期間はどのくらいあるのかを聞く!
- Q30 職務能力がどのくらい必要かを聞く!
- [ 将来性を見極める質問 ]
- 第7章 面接官への逆質問で見極めろ!(経営者編)
- 経営者からの回答で、自分に合う企業がわかる
- [ 将来性を見極める質問 ]
- Q1 経営者の経営ビジョンを聞く!
- Q2 今後の経営を左右する後継者について聞く!
- Q3 企業の将来の展望について聞く!
- [ 経営体質を見極める質問 ]
- Q4 企業の独自性・優位性について聞く!
- Q5 経営者の今期の目標について聞く!
- Q6 企業の自己資本比率について聞く!
- Q7 経営者から見た収益状況を聞く!
- Q8 経営者の過去の成功事例を聞く!
- Q9 経営者の本業以外の肩書きについて聞く!
- Q10 経営者のプライベートについて聞く!
- [ 労働環境を見極める質問 ]
- Q11 経営者から見た社風について聞く!
- Q12 経営者の社員教育に対する考えを聞く!
- Q13 経営者が考える人事戦略について聞く!
- [ 自己実現の可能性を見極める質問 ]
- Q14 経営者が求める職務経験について聞く!
- Q15 応募者に期待する役割を聞く!
- Q16 経営者が考える待遇面について聞く!
- [ 将来性を見極める質問 ]
- 第8章 内定段階で、企業を見極めろ!
- 内定が出ても、入社を決断するのは応募者である
- 採否通知までの時間から、どれほど入社を期待されているかを見極めろ
- 採用担当者の態度や感情から、企業の本音を見極めろ
- 諸条件提示から、入社後の嘘がないかを見極めろ
- 名刺の準備等、受け入れ態勢から、入社後の社内環境を見極めろ
- 共に働くであろう上司・同僚を、面談から見極めろ
- 採否通知までの時間から、どれほど入社を期待されているかを見極めろ