九天社の跡地です…
2001.8.29-2008.6.10


転職者のための「自分に合う」会社の見抜き方

 表紙

採用される側が
会社を選ぶ時代



※在庫があれば上記サイトで
 入手できます。

[著]谷所健一郎
[監]

[価格]1,365 円(税込)
[判型]四六判/200頁
[初版]2007/06/05 
[ISBN]978-4-86167-178-4

 本書について

転職成功の王道は、「『自分にふさわしい企業』なのかを見極めること」である。
今は、「企業が応募者を選ぶ」時代から、「応募者が企業を選ぶ」時代に変わった。にもかかわらず、未だ前者の時代だと信じている転職希望者は多い。その証拠に、「面接時に面接官に対して質問をすると、不採用になるのでは?」と聞かれる。質問をすれば、採用側の機嫌を損ねてしまうかも、といった不安があるのだろう。
その不安は、実によくわかる。「応募者を選ぶ」べく、1万人以上と面接をした「人事部長」といえども、私も「転職希望者」だったからだ。
しかし、答えはこうである。
面接官に質問をしないから、不採用になるのだ。

転職では、応募者の「企業を見極める目」が重要になってくる。
同一人物であっても、企業選択によって、待遇や仕事内容に大きな違いがあり、今後の運命は変わってしまう。限られた時間の中で、自分にふさわしい企業なのかを判断する必要はあるが、求人要綱、会社案内、企業ホームページだけでは、企業の本質を見極めるのは非常に難しい。

数年前の話だ。当時私は、企業の人事部に勤務しており、「人事部長」という肩書きが付いていた。だが、この経験をもっと活かし、多くの人の役に立ちたいと考えはじめていた。そこで、独立するか、他の会社に転職するか、おおいに迷ったのである。
そんなある日、「とにかく行動が一番大事だ」と思った私は、外資系再就職支援会社の面接を受けた。同一日の午前中に1社、午後1社と、合計2社受験したのだが、両社の面接状況は、まったく違うものであった。
午前中に受けた企業は、大手企業でありながら、いきなり経営者、総務部長との面接であったため、さすがの私も驚いた。大手の場合、1次面接の面接官は人事担当者、2次や最終になるにつれ、幹部・経営陣になるパターンが多いからである。キャリアコンサルタントとして応募したのだが、採用側は私の履歴や著書に興味を持ち、「キャリアコンサルタントではなく、翻訳、執筆、企画で来ないか?」という話になった。そして、その場で破格の給与を提示され、内定となったのである。
一方、午後に受けた企業では、面接官が課長クラスで、給与は午前中に受けた企業で提示された金額の半額以下だった。私も人事業務に長年携わっているため、どうやらこちらの企業は、採用に積極的ではないのがなんとなくわかってしまった。それでも後日、内定の通知は来た。
結局、時期等の問題で、両社とも内定を辞退したが、応募したのが同じ業種、職種であっても、ましてや応募した「私」自身が同じであっても、企業によって状況はまったく違うのだ、と改めて感じた。

本書は、企業を見極めるポイント、とりわけ面接官への質問と、それに対する面接官の回答から、「自分に最もふさわしい企業を選択する」ために、的確な判断をする方法を指南する。つまり、「自分にふさわしい企業を見抜く目」を養うべく、あなたを導く。 転職希望者は、企業に「選ばれる」のではなく、企業を「選ぶ」スタンスであるべきなのだ。

谷所 健一郎

 目次

序章 企業に選ばれる時代から、企業を選ぶ時代に変わった!

企業を見極めなければ、転職は成功しない
転職市場は、明らかに応募者主導になっていく

第1章 企業を見抜くには、まず自分の転職目的を認識せよ!

現実の不満や問題は、実は自分の転職の目的が明確になる「好機」なのだ
将来の「なりたい自分」を思い描け
企業を「選ぶ」には、企業から「選ばれる」人になれ
企業選択のカギは、「なりたい自分」に近づける企業かどうかだ

第2章 こだわりによって、企業選びの基準が変わる!

働く上で何を最重要視するかで、自分はどのタイプなのかがわかる
何よりも収入にこだわるなら、高給志向タイプ
出世や給与より、「つぶれない会社で、平和に働きたい」なら、安定志向タイプ
自分自身と、自分の職務能力を高めていきたいなら、スキルアップ志向タイプ
組織のリーダーとしてそれをまとめていきたいなら、管理職志向タイプ
自分の力でいずれは事業を営もうとするなら、独立志向タイプ

第3章 応募段階で、企業を見極めろ!

企業と接触せよ。それが企業を見抜く近道である
メール、書状、電話から、採用業務を事務的にこなしていないか見極めろ
採用試験、内定が出るまでの時間から、人材の大切さを理解しているか見極めろ
採用手法から、応募者の力を見抜こうとしているか見極めろ
求人要綱から、採用意図と自分の入社後の姿を見極めろ

第4章 訪問時に、企業を見極めろ!

自ら企業へ足を運び、言葉にならない何かを感じろ
受付から、応募者への期待度を見極めろ
面接までの待機時間で、入社した場合の自分の働く姿を予測せよ
化粧室は、社員の生の姿を見極める絶好の場所だ
社員の挨拶から、入社後の人間関係を見極めろ
社員の電話の取り方、会話の内容で社風を見極めろ

第5章 面接時に、企業を見極めろ!

面接は、質問攻めでなく、「会話」を心がけよ
面接官に興味を持たせるキーワードを散りばめて、会話せよ
面接官の態度から、言葉にならないものを読み取れ
面接官へ逆に質問する場合、そのタイミングに注意せよ

第6章 面接官への逆質問で見極めろ!(採用担当者編)

一般社員の面接官からの回答で、自分に合う企業がわかる

[ 将来性を見極める質問 ]
Q1 自社の独自性をどう考えているか聞く!
Q2 社員から見た社長の資質を聞く!
Q3 新規事業計画があるのかを聞く!
Q4 今後の企業目標について聞く!
Q5 企業の経営を担う役員構成について聞く!
Q6 転勤や異動は多いのかを聞く!

[ 経営体質を見極める質問 ]
Q7 経営状態を探るべく収益状況を聞く!
Q8 新卒採用も実施しているかを聞く!
Q9 気になる実際の賞与について聞く!
Q10 取引量・売上の変動について聞く!
Q11 コンプライアンス(法令遵守)について聞く!
Q12 競合他社に勝ち抜けるかどうかを聞く!

[ 労働環境を見極める質問 ]
Q13 社員自身が考えている社風について聞く!
Q14 社員の親睦は深いかどうかを聞く!
Q15 充実した研修システムがあるかを聞く!
Q16 残業・休日出勤は多いのかを聞く!
Q17 充実したキャリアプランを設定しているかを聞く!
Q18 給与体系はどのようになっているのかを聞く!
Q19 再雇用・育児休暇制度が充実しているかを聞く!
Q20 社歴と併せて社員の平均年齢を聞く!
Q21 社員の平均勤続年数について聞く!
Q22 社内のITシステム環境について聞く!

[ 自己実現の可能性を見極める質問 ]
Q23 応募者に求めている職務について聞く!
Q24 実際の昇給・昇格について聞く!
Q25 真の求人目的を聞く!
Q26 採用決定までのプロセスについて聞く!
Q27 入社した場合に与えられる権限と責任について聞く!
Q28 提示給与額が変動するかを聞く!
Q29 試用期間はどのくらいあるのかを聞く!
Q30 職務能力がどのくらい必要かを聞く!

第7章 面接官への逆質問で見極めろ!(経営者編)

経営者からの回答で、自分に合う企業がわかる

[ 将来性を見極める質問 ]
Q1 経営者の経営ビジョンを聞く!
Q2 今後の経営を左右する後継者について聞く!
Q3 企業の将来の展望について聞く!

[ 経営体質を見極める質問 ]
Q4 企業の独自性・優位性について聞く!
Q5 経営者の今期の目標について聞く!
Q6 企業の自己資本比率について聞く!
Q7 経営者から見た収益状況を聞く!
Q8 経営者の過去の成功事例を聞く!
Q9 経営者の本業以外の肩書きについて聞く!
Q10 経営者のプライベートについて聞く!

[ 労働環境を見極める質問 ]
Q11 経営者から見た社風について聞く!
Q12 経営者の社員教育に対する考えを聞く!
Q13 経営者が考える人事戦略について聞く!

[ 自己実現の可能性を見極める質問 ]
Q14 経営者が求める職務経験について聞く!
Q15 応募者に期待する役割を聞く!
Q16 経営者が考える待遇面について聞く!

第8章 内定段階で、企業を見極めろ!

内定が出ても、入社を決断するのは応募者である
採否通知までの時間から、どれほど入社を期待されているかを見極めろ
採用担当者の態度や感情から、企業の本音を見極めろ
諸条件提示から、入社後の嘘がないかを見極めろ
名刺の準備等、受け入れ態勢から、入社後の社内環境を見極めろ
共に働くであろう上司・同僚を、面談から見極めろ