九天社の跡地です…
2001.8.29-2008.6.10


The R Tips
データ解析環境 R の基本技・グラフィックス活用集

 表紙

“R”は、統計解析は当然、簡単な計算から
数値計算プログラムやシミュレーション、
シンプルなプロット図から、
複雑なグラフィックスまで
できるソフトである。

基本技から活用まで!

付属のCD-ROMには主に1.9.1および2.0.1のバイナリ、 本書で用いたパッケージ、各章で用いたRのソースプログラム(html)を収録。



※在庫があれば上記サイトで
 入手できます。

[著]舟尾 暢男
[監]

[価格]3,675 円(税込)
[判型]B5変型/400頁/CD-ROM 1枚付き
[初版]2005/03/01 
[ISBN]4-86167-039-X

 本書について

 私が統計解析フリーソフト R に出会ったのは大学2年のときです。「統計ソフトを使ってみよう」という趣旨の講義で R(当時のバージョンは1.0.0でした)がとり上げてられていたのがきっかけでした。その際、R を勉強するにあたって参考になる本を探しましたがなかなかよいものが見つかりません。そこで私が自分でいろいろ調べてまとめたものがこの本の元となった内容です。私は統計に明るいわけでもソフトウェアに詳しいわけでもなく、R を修得するのに苦労しました。これから R を勉強しようという方には私のような苦労はしていただきないなぁ、という想いがこの本には込められています。

 R は統計計算とグラフィックスのための言語・環境です。これだけならば巷にいくらでも存在していますが、なんと R はフリーソフトです!しかもGNUの使用許諾の下で共有したり変更したりする自由が保証されています。さらに R には多様な統計手法と洗練されたプログラム言語体系、作成が容易で高品質な結果が得られるグラフィックス環境が容姿されており、パッケージというかたちでさらに機能を拡張することができます。パッケージ数はなんと400以上!この数は今後さらに増えていくことでしょう。

 これだけですと、R は「統計を専門にしている人だけが使うソフト」という印象を持たれてしまうかもしれませんが、R では統計解析はもちろん、簡単な計算から数値計算、プログラムやシミュレーション、シンプルなプロット図から複雑なグラフィックスまでできるソフトなのです。決して R は「統計を専門にしている人だけが使うソフト」ではありません。以上をふまえた上で、以下の4点を目標にして執筆しました。

初心者の方に読んでいただくための、解説の量が豊富な R の入門書を作る(R 入門篇)
統計以外のこと、数値計算やプログラミングも R では簡単に実行することができることを示す(R 入門篇)
膨大な R の情報量を、できるだけ系統立ててまとめる(R-Tips 篇)
グラフィックス関係を詳しく書く(R-Tips 篇)

 今後、R を用いた統計解析の本は山ほど出版されることでしょう。それらの書物を読むために必要な知識は何だろう?ほかの書籍ではページを割きにくい内容は何だろう?と考えながらこの本を執筆しました。R を使ったことのない方や初心者の方は、ます R 入門篇をお読みください。そして、ある程度 R に慣れてきたら R-Tips 編(リファレンス編)をお読みください。R の熟練度に合わせて読んでいただけるよう、2部構成にしてあります。また、目的をそのまま目次の項目に持ってきたので、目次を逆引きリファレンス代わりに使っていただくこともできます。

2005年1月
舟尾 暢男

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サポートページ

 目次

はじめに

第1部 R 入門篇

第1章 R のセットアップ

1-1 Windows 版 R のセットアップ
1-2 Mac OS X 版 R のセットアップ
1-3 Linux 版 R のセットアップ

第2章 電卓として R を使う

2-1 起動方法
2-2 操作の基本
2-3 本書の計算式の記述方法とコメントについて
2-4 関数電卓としての使い方
2-5 以前に計算した式を再び呼び出す:履歴
2-6 終了方法
2-7 落穂ひろい

第3章 代入(付値)について

3-1 代入(付値)
3-2 変数と代入のルール

第4章 ベクトルの基本

4-1 ベクトルの作成
4-2 ベクトルと関数
4-3 ベクトルの要素
4-4 ベクトル演算

第5章 関数定義とプログラミング入門

5-1 関数定義の基本
5-2 プログラムの基本
5-3 落穂ひろい

第6章 数値計算入門

6-1 ニュートン法
6-2 多項式の解
6-3 関数の微分
6-4 数値積分
6-5 行列の作成と基本操作
6-6 行列の計算
6-7 そのほかの行列操作

第7章 シミュレーション入門

7-1 シミュレーションとは
7-2 シミュレーションを行う手順
7-3 乱数について(準備1)
7-4 1回のシミュレーション(準備2)
7-5 モンテカルロ・シミュレーション
7-6 落穂ひろい

第8章 プロット入門

8-1 plot()について
8-2 三次元プロット
8-3 図の消去
8-4 作図の保存
8-5 落穂ひろい:パッケージ rgl

第9章 統計解析入門

9-1 統計解析の流れ
9-2 基本統計量
9-3 データのプロット
9-4 検定結果の見方
9-5 直線回帰・最小二乗法
9-6 落穂ひろい

第10章 そのほかの基本事項

10-1 ヘルプを見る
10-2 パッケージのインストール
10-3 R による計算と数学関数
10-4 使った変数(オブジェクト)の確認と削除
10-5 関数について
10-6 丸めについて
10-7 計算方法と計算速度について

第2部 R-Tips 篇

第11章 データ型とベクトル・配列・リスト

11-1 データ型について
11-2 出力
11-3 ベクトル
11-4 配列
11-5 リスト
11-6 apply()ファミリー
11-7 names 属性と要素のラベル

第12章 関数とプログラミング

12-1 演算子と複合式
12-2 条件分岐
12-3 繰り返し文
12-4 関数の定義
12-5 引数について
12-6 再帰呼び出し
12-7 デバックについて
12-8 落穂ひろい

第13章 データハンドリング

13-1 データフレーム
13-2 ファイルからのデータ入力
13-3 ファイルへのデータ出力
13-4 落穂ひろい

第14章 統計解析の備忘録

14-1 確率分布と乱数
14-2 分割表と幹葉図
14-3 ヒストグラムと密度推定
14-4 検定関数一覧
14-5 検出力の計算と例数設計
14-6 回帰分析
14-7 落穂ひろい
14-8 そのほかの分析方法の紹介

第15章 グラフィックス

15-1 作図の準備
15-2 高水準作図関数
15-3 低水準作図関数
15-4 数式を追加する
15-5 対話的作図関数
15-6 グラフィックスパラメータ
15-7 複数の図・重ねた図を描く
15-8 グリッド・グラフィックス

付録 Appendix

A Windows 版 R のGUIメニュー
B 練習問題の解答
C キーバンド
D CD-ROMの使い方